院長ブログ

長津田皮膚科に関する情報を発信していきます。

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スキンケア 第12回 日焼け止めの基礎知識
前回までのブログでは、紫外線の中にUVAやUVBなどがあり、それらがどのような影響を皮膚に生じさせるかについて触れました。どのようにすれば紫外線から皮膚・体を守ることができるのか、まずは日焼け止めについて解説致します。

【用語】
日焼け止めを理解するの必要なキーワードは、SPF、PA、紫外線散乱剤、紫外線吸収剤です。

紫外線に対する防御効果の指標としてSPFやPAがあります。UVBに対する防御効果としてSPFがあります。上限は50で、数字が高いものほど効果が高くなります。SPFが50以上の効果があるものは50+と表記されます。UVAに対する防御効果としてPAがあります。PA+、PA++、PA+++、PA++++(2013年から)の4段階があります。「+」の数が多いほど効果が高いです。 

日焼け止めがどのように紫外線を遮るか、に関わるのが紫外線散乱剤と吸収剤です。紫外線吸収剤は、化学的に紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変換・紫外線が皮膚に到達するのを防ぎます。対して、紫外線散乱剤は、物理的に紫外線を散乱・反射させます。違いとして、吸収剤は散乱剤に比べて紫外線防御効果が高い、塗り心地が良い、塗っても白浮きしにくいことが特徴です。このため、良いことばかりのように聞こえます。しかし、吸収材は散乱剤よりも肌への負担がかかりやすく、高価と言われています。最近は皮膚アレルギー予防の観点から、あるいは技術の進歩により塗り心地が改善し、白浮きしにくくなっていることから散乱剤が好まれております。もちろん、先のSPFやPAの値が大きくなればなるほど、皮膚アレルギーが生じる可能性が高くなったり、塗り心地が悪く白浮きしやすくなったりします。以上の点を踏まえ、日焼け止めを選びます。

【選び方】
どのように選べば良いのでしょう?
単純に値段が高いものやPAやSPFの値が高いものを選んでも、塗り心地・白浮き・落としにくさ・皮膚への刺激感などが異なります。…選ぶ際には、季節による紫外線の強弱、どのくらいの日光暴露時間か、使用条件(水にぬれるか、使用者の肌質)などがポイントです。

使用条件からどのような強さの日焼け止めを選んだらよいか、SPFやPAの目安を紹介します(2001年・IARC handbook of cancer prevention)。
‘常生活:SPF…10以上、PA…(+)以上
軽い屋外活動、ドライブ:SPF…15以上、PA…(++)以上
晴天下でのスポーツ、海水浴、スキー:SPF…20以上、PA…(+++)以上
で帯地方での屋外活動、登山などの高地での屋外活動:SPF…30以上、PA…(+++)以上
ジ線過敏症患者:SPF…40以上、PA…(+++)以上

これらの強さのもので、水に塗れるか、使用予定時間などを基にそれぞれの日焼け止めの但書きを確認し、条件に合ったものを選んで下さい。なお、日焼け(赤い日焼け・黒い日焼け)しやすい方はランクを1つ上げるのが必要です。

次回、日焼け止めの塗り方について解説致します。

(参) 付加価値のついた日焼け止め
最近、アトピー性皮膚炎患者を始めとして皮膚のバリア機能が低下している方については、日焼け止めを使うことで接触皮膚炎ないし光接触皮膚炎が生じやすくなるのでは、という懸念が指摘されています。このため、日焼け止めの製品の中には日焼け止めの機能だけでなく、バリア機能回復を図るために合成セラミドを配合したものが市販されております。
ご興味がある方はご相談下さい。
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